《 勤勉な護衛獣? 》



「それで、そっちの子は?」

ミモザ先輩が言うそっちの子、っていうのは俺が召喚しちゃったのこと。
は興味なさげに俺の横に立っていたけど、自分に声を掛けられていると気付いたのか、俺を見上げてきた。

「あ、えーっと…俺が護衛獣として召喚したです。」
「護衛獣として?ハサハが居るのにかい?」

少し驚いたようなギブソン先輩の言葉に、俺はうう、と気まずげに視線をさまよわせる。
はぁ、と小さいため息が隣で聞こえたと思ったら、面倒そうな雰囲気を出しながら相変わらずの無表情でが口を開いていた。

「そこの娘が危機に瀕してとっさに魔力を込めた召喚だったのだ。指向性があいまいだったせいで護衛獣としての誓約がなされたのだろう。」
「そこの娘、って、トリス?」
「あ、う、うん。私、転んじゃって…そしたらが助けてくれたんです。」
「へぇ…。サプレスの…悪魔、かしら?」

ミモザ先輩が首を傾げつつ、を見る。
確かに悪魔っぽくないけど、バルレルの友達らしいし悪魔なんだと思うけど。

「ああ。」
「ってことは二人して悪魔の護衛獣持ちってことねー。何か縁でもあるのかしら?」

あはは、なんて明るく笑うミモザ先輩。
悪魔と縁があるってなんか字にすると不吉な気がするのは気のせいかなー、なんて思ってると、がふむ、と頷いたようだった。
どうかしたのかな?

?」
「ん?…何、あながち間違いではなかろうな。」
「???」

何が??と俺が頭にハテナマークを散らせていても、はそれ以上答えてくれる気はないようだった。
一体何が間違いじゃないって言ったんだろう?

お兄ちゃん…、」
「どうした狐。…あぁ、機械兵士が気になるのか?」

トリスと俺が顔をあわせて首をかしげている間に、なんだかとハサハがいつの間にか仲良く喋ってた。
俺の知ってる悪魔ってバルレルだからなんか凄い不思議な感じだ…。

「アレは日光を浴びてエネルギー…燃料補給をしているのだ。」
「ねんりょう?」
「ふむ…。食事、と言えばわかるか。機械兵士は食物は食べないが、ああやって日光を浴びることが食事になるのだ。」
「そうなんだ…。」

「君の護衛獣は勤勉なようだね。」
「え?そ、そう、ですか??」
「通常他の界の常識や仕組みを知っているものは少ないからね。」











なんという尻切れトンボ\(^o^)/
とりあえず主人公が普通の悪魔じゃないですよ、みたいなのとか雰囲気で出したかったんだ。